No 1 info

The “Tsurumi Public Art Project,” which began on October 25, 2025, joined Nobumasa Takahashi, Shisho and DeshiGAL as Invited artists. Ten days between October and December, they created permanent public murals on the embankment slope along the Tsurumi River (approximately 60 meters in length) and on two wall surfaces (each 4 × 9 meters) beneath the elevated tracks of the JR Tsurumi Line.

2025年10月25日から開催された「鶴見パブリックアートプロジェクト」に「高橋信雅」と「ししょーと弟子ギャル」が招待作家として参加しました。10月〜12月の10日間「鶴見川河川敷の法面(約60m)」と「JR鶴見線高架下の壁面(4×9m2面)」に壁画を描きました。本作品は常設展示となります。

No 2 CONSEPT

生まれ変わる鶴見の姿。過去の象徴である「工場の煙突」は、未来の象徴である「宇宙船」へと生まれ変わり、広い宇宙へと飛び立ちます。煙突を宇宙船へと加工しているのは忍者たちです。忍者は、普段は表に出ることなく裏で地域を支えている人々の象徴です。工場の煙でオレンジ色に染まっていた空は、科学の力によって、愛(マゼンタ)と星(イエロー)に分解されていきます。鶴見が愛に包まれ、未来のスターが数多く生まれることへの願いが込められています。

高橋信雅は「人のカタチを変える」アーティストです。認識できないものを認識できるようにする作品を作り続けています。その中で高橋の描く忍者は、少しドジで、油断して姿を現してしまう愛らしいキャラクターとして登場しています。今回の作品では、色塗りを手伝ってくれたピンクツナギの大人たちの姿も重ね合わせています。

愛と星は、グラフィックデザイナーである弟子ギャルの視点から、印刷のCMYKになぞらえて表現したものです。印刷では、オレンジ色はマゼンタとイエローで構成されています。彼女の作品シリーズ「弟子ギャルドット」では、マゼンタはハート型、イエローは星型と定義されています。

No 3 NINJA

2024 Yokohama Triennale collaboration goodsNINJA Acryl KeyHolder Produce by DeshiGAL

2020 NINJA Alphabet "HARAJUKU" limited design atWhite atelier BY CONVERSE Harajuku STORE

忍者(にんじゃ):
室町時代から江戸時代の日本で、大名や領主に仕え、また独立して諜報活動、破壊活動、浸透戦術、謀術、暗殺などの仕事をしていたとされる職業。日本特有の兵法「忍術」の使い手のこと。忍者という呼び名が定着したのは昭和になってからで、歴史的には「忍び(しのび)」と呼ばれることが多かった。他にも「乱波(らっぱ)」「透波(すっぱ)」「草(くさ)」「奪口(だっこう)」「かまり」など各地で独自の名前で呼ばれている。高橋信雅「ジャパニーズグラフィティシリーズ」の絵の中には、あらゆる場所に忍んでいる。

日本における隠す文化の考察:
日本には、物事を直接的に語らず「あえて隠す」あるいは「婉曲に表現する」文化が存在しています。日本では古くから、特定の共同体内部でのみ通じる言葉「隠語」が発達してきました。商人の符牒、花街の隠語、職人集団の専門語、任侠社会の隠語、忍者の符丁(合言葉)など。単に情報を秘匿するための手段ではなく「内」と「外」を明確に区別し、共同体の結束を高める機能を担っています。日本社会は村落を基盤として発展し、外部者への警戒と内部の調和を重視する傾向が強かったため、言語は情報統制と同時に、共同体の秩序を維持する装置として機能しているのです。現在でも、方言やスラング、業界用語、ネット用語、ニュース由来の流行語などに変化して使用されています。歴史的にも「見せない」ことは統治と深く結びついていました。江戸幕府を開いた徳川家康は、出版統制やキリスト教の禁制、思想や情報の流通制限など、厳格な統制政策を敷き、長期安定政権を築いたのです。また、日本社会では「本音」と「建前」という二重構造が存在します。公的な場では調和を優先し、私的な場で真意を共有するという構造は、対立を回避し、集団の安定を保つ役割を果たしてきました。しかし同時に、それは問題の可視化を遅らせる要因ともなっています。不祥事の隠蔽、企業の不正、組織内部の告発困難といった問題が存在します。現代日本において「波風を立てない」という心理的傾向は依然として強いのです。一方で、日本文化においては「すべてを明示しない」ことが「美」とされる場合があります。能楽では面によって感情を直接表さず、茶道を大成した千利休は豪華さを削ぎ落とした簡素な空間に精神性を見出しました。さらに、建築や庭園における「余白」や「見立て」の思想は、すべてを露出させないことで奥行きや含意を生み出す文化です。「隠す」ことは、洗練や精神性の象徴としての側面があるのです。日本における「隠す文化」は、共同体維持、秩序安定、美意識の形成という歴史的に重要な役割を果たしてきました。しかし同時に、歴史認識や社会問題の透明化を妨げる要因ともなっています。この両義性こそが「日本」なのです。

高橋信雅の忍者:
高橋信雅は「忍者」や「妖怪」など日本の古典的モチーフをよく使用しています。それは伝統文化の再現を目的とするものではありません。失われた歴史や隠された意味を再解釈し、可視化するために用いられています。当初は、これらのモチーフを通して過去の記憶や文化を掘り起こす試みが中心でしたが、次第にその関心は「現代日本において見えにくくなっている事象」へと拡張されていきました。さらに近年では「日本の未来への希望や可能性」のような時間軸上の展望も取り込んでいます。過去・現在・未来を同一平面上に圧縮し、重層的に表現する点にその特徴があるのです。作品構造においては、情報の圧縮、モチーフの配置、視線誘導、エネルギーの流れを組み合わせています。これにより鑑賞者は単に絵を見ているのではなく、読み解き、気づき、再解釈することへと誘導されるのです。「忍者」は、過去・現在・未来を跨ぎ、隠密活動を続ける存在として扱ってきました。しかし近年、これまで表に出ることなかった部分が可視化されてきているように、中心的ポジションを確立しつつあります。

No 4 DeshiGAL DOT

2023 DeshiGAL DOT proposed byDeshiGAL

可愛さに隙がない」

「印刷とは一滴のインク」ということに気づいたのが始まり。
その一滴が可愛ければ、印刷の世界が超可愛くなる!

「オフセット印刷」とは、CMYKの4色のインクをドットで重ねて、ほぼすべての色を表現する仕組み。表現したい色を「Cyan(シアン)」「Magenta(マゼンタ)」「Yellow(イエロー)」「Key Plate(ブラック) 」に分解し、実際には目に見えないほど細かいドットの大小で濃淡を調節し、重なり合わせることで色を再現している。

私はデジタルネイティブで、高校時代からMacintoshのみで制作し、作品をデータとしか認識していなかった。ミクストメディアという画法を扱うゴリゴリアナログの絵描きに弟子入りしたことをきっかけに、初めて「印刷はアナログである」ことを認識した。データが印刷工程を踏む中で「インク」に変わっている。そして、印刷設計は「建築設計と一緒」ということを教えられた。

「CMYK」には愛着がある。イラレ覚えたての頃「CMYK」それぞれを100%で使うデザインを好んで作っていた。色彩センスがあまりなく色の混合が苦手だったのと、CMYK100%で画面構成するとかっこよくまとまることに気づいていたから。原色パキパキのグラフィックは、高校時代から今も「私らしさ」につながっている。

「色分解の面白さ」に気づいたのは社会人。浜松時代、最初に勤めたデザイン事務所の上司がとても色彩センスのある方だった。その方がいつも絶妙な配色を施すたびに、見惚れると同時に必ずCMYKの数値を調べていた。知識として色を見始めてから色は「CMYK数値」で認識できるようになった。

「ギャルメイク」は魔法。二十歳を超えたらギャルメイクを辞めるギャルが多い中、今も私は自分の顔面に合ったギャルメイクを続けている。それはどのデザインよりも真剣な研究なのだ。なぜなら「本物のギャル」になりたいから。普段の私は真面目で内気。私は常日頃「ギャルはマインドだ」と口にしている。いくらギャルメイクをしても内面がギャルでなければギャルではない。私の目指すギャルは、自分の価値観に誇りを持ちながら太陽のように明るく生きる人。ギャルに憧れて初めて黒い毛虫みたいなつけまつげをつけた日から、私は魔法にかかっている。顔面のグラフィックがギャルに近づくにつれ「可愛い」と言われ、正直な気持ちをストレートに伝えると普段とは逆に褒められるようになる。グラフィックだけで人生が変わってしまう。グラフィックは「エネルギー」なのだ。

「エネルギーの集中」。現在、師匠と共に取り組んでいる研究テーマである。何をするにもまずはエネルギーが必要だ。エネルギー値が高いところがハブになる。結局、熱量のあるところが世界をつくる。エネルギーが溢れる場所を探っている。その中で「ギャル」はエネルギー値が高い。「可愛い」というグラフィックは人生を動かすほどのエネルギーなのだ。

印刷物をルーペで覗き込んでいる時からずーっと思っていた。なんで「まる」なの?形として強いから?「まる」が「ハート」になったら「可愛くね?」網点の形と大きさ、等間隔の幅をこちらで指定し、データ段階から色分解を行えば、その設計のまま印刷されるはず。通常「円形」で表現されている網点を「Cyan(シアン)=ダイヤ」「 Magenta(マゼンタ)=ハート」「Yellow(イエロー)=スター」「Key Plate(ブラック)=サークル」と定義し、それぞれの図案をオリジナルの「可愛い形」にしたものが「弟子ギャルドット」。可愛いは強い。だから印刷も強くなる!

問題は「プログラム」。作ったグラフィックを弟子ギャルドットに変換してくれるシステムなんて、ギャルに作れるはずがない。そんな時、Twitterを眺めていたら、イラレのスクリプトを書く人「あるふぁ(仮)」さんのツイートが流れてきた。「この人ならいけんじゃね?」すぐに依頼。「任意の図形でハーフトーンを作るIllustratorスクリプト」を組んでくれた。神すぎる。

オフセット印刷は、もともとAM印刷が基本。規則正しく並ぶ円形の網点で正確に情報を届ける方式。そこに現れたのがFM印刷。網点を自由に散らすことで、より繊細な表現を可能にした。これは革命。網点の「並び」を変えたのがFMなら、網点の「形」を変えるのが「弟子ギャルドット」。これは大革命!印刷は「可愛い」という新たな可能性を手に入れる。


イラレのスクリプトを書く人
あるふぁ(仮)@peprintenpa
https://x.com/peprintenpa

任意の図形でハーフトーンを作るIllustratorスクリプト|20230818
https://sppy.stars.ne.jp/anyshapehalftone

2025 title by Chimney Science / 煙突科学 at JR鶴見線 下野谷ガード

2025 title by Chimney Science / 煙突科学 at 鶴見川 河川敷 法面


No 5 Title

Tsurumi Public Art Project 2025
Nobumasa Takahashi + Shisho and DeshiGAL
"Chimney Science”

鶴見パブリックアートプロジェクト 2025
高橋信雅 + ししょーと弟子ギャル
「煙突科学」

No 6 goods

いつものキラキラシールを制作しました。制作中に壁画を見にきてくれた人や話しかけてきてくれた方に配りました。また、お手伝いしてくれた人に忍者の証としてお渡しするキーホルダーも制作しました。

2025 sticker and Ninja Certification keyfolder / キラキラシールと忍者認定キーホルダー

No 7 20251022


「鶴見パブリックアートプロジェクト2025」壁画制作レポート | 10月22日(水)

「初日なのに雨」
壁画制作初日。なのに雨。今回は屋外壁画なので雨だと制作できないのでつらい。この日はホテルにて壁画面積を算出する。「JR鶴見線 高架下」の作品は、壁に対し描画の面積を3/10に抑えなくてはならず、Photoshopの「計測ログ」を駆使して計算式を提出。夜にやっと確認が取れた。Photoshopの「計測ログ」とても便利。
そもそも、なぜこんな会期直前に制作スケジュールが組まれていたかというと、今回の現場は「国土交通省」や「JR」の許可が必要な「高難度壁画」だからである。ベテランおっさんプロデューサーが市や各方面に交渉して会期直前にやっと許可の出た重要な壁面。時間がない、規定に収まっていなくてはいけない、現地からの不満が出ない、耐久性の高い任務を、招待作家としてベテランおっさんアーティストが担ったわけだ。
昨年度も招待作家として参加予定だったが、企画立ち上げの記念にと意気込んで、鉄工所の工場に50mぐらいの壁画を設計したら「こんなすごいのができたら勝手に敷地内に入って撮影する人がでて営業停止になっちゃうのでごめんなさい」と二週間前にNGがでてしまい参加できなかったという経緯がある。なので今年は頑張りたいと意気込む高橋。なのに雨。

No 8 20251023


「鶴見パブリックアートプロジェクト2025」壁画制作レポート | 10月23日(木)

「アシスタントはまだ来ない」
壁画制作2日目。晴れ。鶴見川を眺めながらおにぎりを食べ、鶴見川の河川敷の法面壁画に着手。ひろあきさんが荷物を運んでくれる。今回、鶴見小野のピンクのツナギを借りて作業に挑む。ふと、「ひろあきさん?本日ってお手伝いの人は?」ひろあきさん「私だけです!平日なのでみんな来れないんですよ。」「えー」果てしない鶴見川の河川敷の法面を遠い目で眺める高橋であった。途中、プロデューサーさんまでもがお手伝い。絵を描くのはめっちゃ楽しいが、海風が強くやはり屋外は手強い。みんな黙ってペタペタ。ほっぺが乾燥していたい。法面は劣化してるので色を綺麗に塗るのが大変。おっさん3人と弟子ギャル、間に合うのか!アシスタントはまだ来ない。

No 9 20251024


「鶴見パブリックアートプロジェクト2025」壁画制作レポート | 10月24日(金)

「晴れ予報が雨に!警察出動!?」
壁画制作3日目。晴れ予報。朝から「鶴見川の河川敷」の制作。海風が激しい。昼から手伝いが来るよ。と言ってくれた昼前、突然の雨!!直前描いていたところは流れてしまった。。予報を見たら午後からずーと雨に!?え?なぜ?晴れ予報だったのに。とりあえず、天気の機嫌を見るために、昼休憩へ。鶴見小野駅前に新しくできた「中華そば あかし」ラーメン美味しいあたたまる。本部になってる伊勢屋に戻って運営側と相談。雨が上がらなそうなので、「JR鶴見線の高架下」へ現場を移すことに。小一時間かけて道具を移動。今日は風が強い。高架下は風に乗って真横に雨が降ってくる。そして滴る水滴がちょうど頭の上に落ちてくる。老体にはしんどいが、雨が収まるタイミングで少しずつ壁画を進める。未だ完成度20%。夕方暗くなってきたその時、パウ〜!パトカーが来た。今度は何だ?「許可取ってますかぁ?通報があって」「もちろん許可とってますよー」運営の人が来る。許可確認。その間作業は中止。本庁の確認待ちで時間がかかる。お巡りさんたちも「本当に落書きする人はこんな派手な格好(ピンクのツナギ)してないからわかってるんですけどね。通報されたらこないと行けないのでごめんね。」って。結果、金曜日18時過ぎだったのもあり行政からJR側への確認は夜になり本日終了。

No 10 20251025


「鶴見パブリックアートプロジェクト2025」壁画制作レポート | 10月25日(土)

「イベント当日!呪われたハロウィン」
壁画制作4日目。「鶴見パブリックアートプロジェクト2025」公開初日。なんと雨。普段、作品制作時に台風予報でも晴れさせてたのに、、、去年の件もあり、え?呪われてる?そう感じたのは、鶴見小野の商店街に降り立った時に、街がハロウィン仕様になっていたからかもしれない。街には交通規制が引かれ、消防の人達が制服姿で走り回り、街角にはお化けがはためいていて物々しい。何かB級ホラー映画の冒頭に近い。個人的にはワクワクするが、夜にはアートツアー。それまでに少しだけでも制作を進めようと、雨の少ない時間帯を狙って、「JR鶴見線の高架下」へ。ポトポトと雨が滴る中、弟子ギャルと二人黙々と作業。その時、不吉な呪いを吹き飛ばすかの様に奴らは現れた。「しょうがねーなぁ来てやったぜ!」ピンク色の忍者たち!それも9人。「何すりゃいい?」かっこいい。高架下の壁面はボロボロで、5cm近くコンクリートは削れていて、塗るのがとても大変。次の日筋肉痛必須の塗り作業。普段体を動かしてない弟子ギャルと二人だったらベタ塗りだけで1週間はかかりそうな白。呪いを吹き飛ばすかの様にあっという間の2時間で塗り終え、「イベント準備に戻るぜ」と、颯爽と帰って行った。人力すげぇ。皆ありがとう。私の目には雨じゃない何かが滴っていた。ここまで来れば!コンセプトが伝わるところまで壁画を進めて。運営と相談して夕方のアートツアーはこのままライブしているところを公開することに。ツアーの人達が過ぎて行ったらすぐに撤収。アートツアーが戻ってくるまでに伊勢屋の裏で筆を洗い、片付け完了。オープニングパーティへ。運営からの挨拶、フィンランドとのコラボ報告、行政からの労いなど、疲れ過ぎて酒飲んでよくわからないまま、ふらふらと帰途。壁画の完成度40%。11月後半から週末。またスケジュール取って続き描きに来ます。鶴見にて高橋呪われ伝説は未だ継続中!

No 11 unfinished


制作日に雨が続き、未完成
引き続き制作続行!!

No 12 20251116


「鶴見パブリックアートプロジェクト2025」壁画制作レポート | 11月16日(日)

「五番弟子招集。人手は正義」
壁画制作5日目。久々の鶴見へ。やっと晴天!今日の現場は一味違う。高橋の弟子の中で唯一の純粋絵描きである橋本くんを招集。本日日曜日なのでピンク忍者もゾクゾクと集まる。ということは線の際を綺麗に仕上げる→全体の制作スピードが上がる。そして天気が良いので、空気も良い。先日までの雨の呪いはどこへやら。すると突然「ハイアット セントリック 銀座 東京」の総支配人、内山さんと奥様が現れる。この日は告知をしてなかったのに。ドライブついでに壁画を見に来てくれたそうです。「制作中の貴重なところを見れて良かった。ここはサイクリングでよく来る道だからまた見にくるね!」って、素敵に去っていきました。さて、壁は線引きの橋本くんでも苦戦するゴツゴツ具合。「やっと掴みましたぜ」と橋本くん、午後からの制作が加速。線を綺麗に仕上げるだけでなく、絵の意図やニュアンスを掴んでくれるさすが弟子。助かる。この日は、夕暮れまでみっちり制作。橋本くんのおかげで「JR鶴見線の高架下」85%完成。

No 13 20251203


「鶴見パブリックアートプロジェクト2025」壁画制作レポート | 12月03日(水)

「寒風地獄。ギャル妹と神カレー」
壁画制作6日目。寒い、寒い、寒すぎる!風が強い。本日は少数精鋭4名のみで「JR鶴見線の高架下」の壁画を仕上げる日。元職人の弟子ギャル妹も手伝いに来てくれた。土日、忍者あり。平日は少数精鋭。仕事効率を上げる作戦。昼は鶴見小野駅前の「中華そば あかし」であったまる。午後たまに日差しもさすけれど、やっぱり風が強い。高架下を強風が吹き荒れる。体冷える。指動かぬ。あっという間に日没。完成度95%。道具の片付け中に救世主きよちゃん通りかかる。「今日カレーあるよ」夕食難民を救う鶴の一声!伊勢屋で熱燗一杯後、満員御礼の「スナックきよちゃん」にて「神カレー」を食べて帰路へ。橋本くんとギャル妹は、この日が初スナックだったそうな。

No 14 20251207


「鶴見パブリックアートプロジェクト2025」壁画制作レポート | 12月07日(日)

「ピンク着たい長女参戦。河川敷60mの戦い」
壁画制作7日目。前日突然スマホが鳴る。大学生の長女から「ねーねーピンクのつなぎ可愛いんだけど私も着たーい」本日は日曜日で晴天也。暖かい。みんなで「鶴見川の河川敷」の制作です。ということで高橋家長女も参戦。長女は、常日頃からイラストや書き文字などの仕事をお願いするスーパーアシ。こころ強い。ピンク忍者たちも続々と集まってきてくれて壁画捗る。どんどん描き進めて、、、長女「ねーなんでこの線こんなカタチなの?描き直していい?」「ねーねーここもっとこの方が良くなーい?」「忍者の口可愛くない。描き直すね」父「…….」弟子ギャル「長女超いいじゃん!どんどん進めて!」ししょー「…..」色をはっきりするために三度塗り作業。仕上げ班たちは、絵の縁を綺麗に決めていく。絵を締めていけばいくほど効果は高い。通りがかりの人たちから声をかけてもらうことが多くなってきた。「えーこれ描いてたんだ。プリントかと思った。すごーい」「いつもの散歩コースだから明るくなって嬉しい」絵が効いてきた。しかし、描いても描いても終わらない。「これ何メートルぐらいあるんですかね?」「60メートルぐらいだってよ」「ろ、ろくじゅうメートル!?!?!?」河川敷も手強い。

No 15 20251209


「鶴見パブリックアートプロジェクト2025」壁画制作レポート | 12月09日(火)

「高架下完成!恋の予感と最終タッチ」
壁画制作8日目。晴天。本日は仕上げ班4名にて、輪と気の縁をまとめる日。午前中に「JR鶴見線の高架下」が完成!ここは横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校・付属中学の学生や近隣の子どもたちの通学路だが、工場地帯ゆえ車がすごい勢いで通り過ぎていく。加えて夕暮れ時には照明もなく真っ暗で危ない。そこで鶴見川側の壁面には、対岸の風景を横一直線に描いた。腰ほどの高さに白いラインを入れることで、車のヘッドライトに人影が反射し認識されやすくなる。通行者の視認性を高めているのだ。これが、ベテランおっさんアーティストが担う「アート」だ!良い流れに乗って、午後は「鶴見川の河川敷」。興奮気味の五番弟子は「お昼抜いて先に描いてます!」と、ひとり颯爽と移動。残る3人は記念撮影をしてから「和食すゞき」の美味しくて優しい定食。おやつに駅前のたい焼き屋「CHERU (チェル)」で「ハムチーズ」購入。ハロウィンの日、ピンク忍者たちに差し入れようと「たい焼きどれがいい?」と聞いたら一人残らず「ハムチーズ」。「あんこ」じゃないんかい!壁画を見に来た時には、片手に「ハムチーズ」推奨。河川敷に戻ると、健康診断で午後休のピンク忍者1名が手伝いに来てくれていた。ありがたい。14時「音楽座ミュージカル」代表の相川タローさんと広報の冨永波奈さんが「制作中が見たい!」と陣中見舞いにきてくれた。お土産「I'm donut?」オシャレ。できたてほやほや高架下とまだまだこれから河川敷に大興奮。現場大好きお二人は、動画と写真をたくさん撮ってゆきましたとさ。さて、次回はみんなが来てくれる日、ひたすら縁を仕上げるぞ。縁を整えれば縁が深まる。完成度「JR鶴見線の高架下」100%「鶴見川の河川敷」65%。

No 16 20251223


「鶴見パブリックアートプロジェクト2025」壁画制作レポート | 12月23日(火)

「師匠、手出し無用。タラシの岡田」
壁画制作9日目。晴天。寒いし寒い。冬至の翌日ということで制作時間が一番短い日。21日(日)大人数作業のはずが雨天中止。今日は平日、いつもの4名で縁の仕上げ作業を進めるしかない。ベテランおっさんプロデューサー、本日も参戦。しかしそこはおっさん。すぐにペンキを垂らす。人も誑すが、絵の具も垂らす。ついた異名は「タラシの岡田」。ベテランおっさんアーティスト、絵描きだが、そこはおっさん。負けじと線が食み出す。良かれと思って線を引けば「ししょー、ハミデテマス」!一発描きが済んでしまえば用無しか。弟子も忍者もみな職人。私よりも仕上げがうまい。しょうがないので、観客への作品解説とコーヒーお届け係、ペンキ補充に勤しむ。いつもより早い夕暮れを迎え、伊勢屋で片付け。角打ちで一杯。仕事終わりのコレがたまらない。五番弟子は5年絵を休んでいて、今回の現場が復帰戦。ベテランおっさんプロデューサーと熱く語る。タラシの岡田は説く「人生は短い。やっちゃいなよ。」聞き耳を立てる忍とくノ一。年内には仕上げたい。年末また来るか。「鶴見川の河川敷」完成度80%。たぶんあと一日。

No 17 20251228


「鶴見パブリックアートプロジェクト2025」壁画制作レポート | 12月28日(日)

「鶴見HK98。祝杯はお預け」
帰省ラッシュのスーツケースに自前の特大RIMOWAを紛れ込ませて鶴見小野駅に降り立つ。伊勢屋にはピンク忍者たちが続々集結。壁画制作10日目。晴天。さあ、今日こそ壁画完成だ!服部さんから任務完遂の報酬が知らされた。新潟の日本酒「北雪大吟醸YK35」。日本酒といえば「〆張鶴」が好きな私だが、銀座の新潟アンテナショップで店員さんに「YK35」を勧められ呑んだら化物級においしかったという話を前にしたことがあった。それを聞いていた服部さんが、壁画完成のお祝いとして「YK35」を用意してくれたのだ。俄然気合いが入る。壁画はすでに8割方できている。「YK35」と念仏のように唱えながら、重ね塗り、整え、念を込める。とはいえ、すでにおっさん邪魔なのでやることはない?いやいやまだまだ師匠にしかできないことがあるのです。それは「レタッチ」!!そこにある原色のペンキを適当に混ぜて壁の色や地面の色を作り出し、タラシた絵の具を魔法のように消すのですぅ!みんな忘れてるかもしれないけどししょーは絵描きなのです。ミクストメディアという混合画法を操る高橋信雅にしかできない作業なのです!乾いた時に壁の色になるようにペンキを調合。プロの仕事ですぅ。コツは明度差を整えてからの色調節。タレタ箇所に塗ると不思議とすぅーと消えていく。うふふ。と、仕上げ作業に夢中で誰も見てくれない中、ひとりで黙々とレタッチ作業を進める。寂しくて動画を撮ったので、リールに上げておきます。褒めて。地味な細かい作業を進めていけばいくほど、絵の強度は上がっていく。レタッチも終わり、まだまだ満足しない弟子たち。日が暮れて手元が見えなくなって、1人、また1人と壁から離れていく。お疲れ様。お疲れ様。最後はやっぱり、しつこい弟子ふたり。「もう帰るよ〜」と声をかけたら名残惜しそうに壁を離れる。夕暮れの中しばらく壁画と鶴見川を眺める。壁画完成したな。。伊勢屋に戻り片付け。そうだ!壁画完成に夢中になっていて忘れていた「YK35」!だがしかし、ピンク忍者たちが先に帰ってしまいもうおらぬ。年の瀬なのでソレはそうか。服部さんと相談して、みんなが集まる時に開けようということに。鶴見 H(壁画) K(完成度) 98%(報酬未受領のため)新年に持ち越しだ!その場にいる人だけでとりあえずの祝杯。早めの解散。お疲れ様でした。良いお年を。

レタッチ動画!

No19 Credit

主催: 一般社団法人クリエイティブアート鶴見(CAT)
協賛: 株式会社伊藤園/AGC 株式会社/JFE エンジニアリング株式会社/神奈川トヨタ自動車株式会社/川崎鶴見臨港バス株式会社/東亜鉄工株式会社/東亞合成株式会社/東宝タクシー株式会社/株式会社飯島製作所/カリモク家具株式会社/横浜小売酒販組合鶴見支部/横浜鶴見リハビリテーション病院/小野町通り共栄会有志
塗料協賛: 日本ペイント株式会社
資材提供: 大塚刷毛製造株式会社/有限会社ヤマダテック
協力: 一般社団法人横濱まちづくり倶楽部/株式会社NDC グラフィックス/株式会社クリエイト横浜/横浜市立大学鈴木伸治研究室/神奈川大学上野正也研究室
後援: 横浜市/鶴見区/小野町地区自治連合会/小野町地区社会福祉協議会
企画協力: 象の鼻テラス
会場: JR鶴見線 下野谷ガード・鶴見川 河川敷 法面
プロデュース: 岡田勉(合同会社岡田勉事務所)
アート: 高橋信雅 + ししょーと弟子ギャル
作画アシスタント: 橋本岳到/OM/大越みわ/のんちゃん
ピンク忍者: 服部宏昭/岡田勉/鈴木正史/安藤肇/関香織/安里陽吾/水谷健司/杉本隆/椎橋政夫/大城勝哉/持田右葉/ふじこ
写真: 高橋信雅/大越あすか/橋本岳到/大越みわ/のんちゃん