『どうしたらプロになれますか?』『画家とイラストレーターの違いは何ですか?』

学生さん達からよく聞かれることの中に、
「どうしたらプロになれますか?」
「画家とイラストレーターの違いは何ですか?」という質問があります。
数えきれないほど説明してきて、正直飽きてきたので此処に書くことにしました。
そうすれば、「WEBを見ろ」で済むしね。ふふふ。



「どうしたらプロになれますか?」
「画家とイラストレーターの違いは何ですか?」

まず、「どうしたらプロになれますか?」
簡単にいえば、プロとは『それに自分の人生の大半を費やすことができる』こと。
私は絵を描くことに人生の9割を使っています。
だから、画家なのです。
今の学生がよく勘違いしているのは、「ギャラが稼げたらプロだ」とか、「仕事をしたらプロだ」とか…。
私の中でそれは違います。
どんな職業でも朝起きて現場に入り、人生の大半の時間を使っています。
だから、プロといえるのです。
今やりたい事に、自分の人生の半分以上を使っていますか?
バイトの方が多い人は、フリーターです。
仕事をしていても他の事ばかり考えている人、そんな人もプロとはいえません。
好きな人ができた時、頭の中全部がその人のことで一杯になりますよね。
何をしていても考えてしまう。
誰よりも考えて、見て、知っているからわかってくる。
そのような職業に就いてください。
極端な事をいうと、人生の大半を費やしていればそれで食えてなくても、プロだと私は思います。
絵を描いていなくても絵のことばかり。
だって、絵を描くっていうのは描いている最中だけで、描いているのは一瞬。
描く前にその絵のことを何日も何時間も考えるじゃないですか。
ずーと、その事に人生を費やすことができること、プロとはそういうことだと思います。

「画家とイラストレーターの違いは何ですか?」というのは、上記の内容をふまえたうえで、
画家は絵を描く人生。
イラストレーターはそれを糧にしている自分。
糧とは絵を商売として生計を立てること。
私はそう考えています。

2000 ∞