『奴凧(やっこだこ)』

「奴」は、武家に働く者の中でも低い身分の「中間(ちゅうげん)」や「折助(おりすけ)」と呼ばれていた身分の人達の蔑称。この奴の筒袖を張った姿をまねて作ったものが奴凧。身分の低い者の姿を大名屋敷などを遥かに見下ろすところに揚げることが、庶民のささやかな仕返しだった。「奴」の語源は「家つ子」(やつこ)だとされている。

「冷奴の由来」

冷奴の「奴(やっこ)」も先の「奴」。大名行列の先頭で槍や挟み箱を持つ役「槍持奴(やりもちやっこ)」に由来する。この槍持奴は大きな四角形を染めた半纏を着ていることが多く。その四角い大きな紋は、「釘抜紋」と呼ばれていた。この紋所から、食材を大きめの立方体に切ることを「奴に切る」と表現するようになり、「奴豆腐」は豆腐を奴に切って食べることからその名がついた。そして、湯豆腐は「湯奴」や「煮奴」、冷やしたものは「冷奴」と呼ばれた。

-ネットからの拾い物(自分用メモ)

20191113 ∞