The series which uses the technique of the trick art of existence and defines the 4th world.A suggestion has been begun from Rokko-san in 2015.
既存のトリックアートの手法を利用し、第4の世界(視点)を表現するシリーズ。2015年の六甲山から提案を開始。
このシリーズはトリックアートではなく、トリックアートの手法を使用した作品提案である。「第4の世界を設定し、そこからの視点を使用する」トリックアートは決められた角度から見ないと作品を認識できない。この決められた視点を4視点として、この4視点をこの世界ではない別の場所、例えばデジタルの中や、4次元空間に設定する。最初は「作品」が認識できないところから、その後4視点を獲得し「見えない」から「見える」状態に移る過程が「作品」であり「評論」と成りうるという提案。
2015年の六甲では実験作品「Entrance square」「Stripe」「Dizzy walk」の3点を制作。 いずれも4視点をデジタルの世界に設置。「Dizzy walk」は、説明のない状態ではほとんどの人が「作品」を正しく認識できないが、説明を行い4視点へ誘導する。普段使用しているデジタルの世界との「接続装置」、スマートフォンやデジタルカメラなどを通せば、ほぼ全員がそれを認識することができる。不思議なことに「接続装置」を使用した後は「接続装置」がなくても裸眼で作品を確認できるようになる。これは、脳は機械を使用しなくてもデジタルの世界に接続する能力を持っていることになるのではないか?
デジタルの世界といってもこの世界との平行世界であり、窓(ワームホール/プログラム)一つで接続できる。デジタルの世界はすでに確立されている確かな場所であり、脳に必要なプログラムを足すことで安易に接続可能な領域なのである。
そして、第4の世界とはデジタルの世界だけではない。 六甲山で発表した理由もそのあたりにある。たくさんある第4の世界への「接続プログラムの獲得」がこの作品の肝。